日本の染色 草木染
絹糸の草木染め
紫稲で絹糸100gを染める場合の一例です。
① 鍋に、水約2ℓと紫稲100gを入れて煮る。
② 水の状態から熱し、沸騰してから約20分間熱煎して煎汁だけをとる。
③ 同じ様に②を2~4回繰り返し、取り出した煎汁をまとめて染液にする。
④ 染液を熱し沸騰するくらいになったら絹糸を浸し、約15分間煮染する。
このとき絹糸は事前に水にさらしておく。
⑤ 煮染したあと、染液が冷えるまで置く。
⑥ 絹糸の重さ(100g)の銅3~5%(3~5g)を約5ℓの水に溶かして媒染液をつくる。
⑦ 媒染液に20分間浸して媒染し水洗する。
⑧ 同じ染液を使い、④~⑦をもう一度繰り返す。
⑨ しっかりと水洗し、天日に干す。
以上が一回の行程でこれを何回もして染め重ね、濃色にします。
薄色の場合でも1回のだけの染色でなく、染液を薄くして2回は染色をしたほうがよいでしょう。